天然水とRO水の違いを6項目で比較!赤ちゃんに最適なのはどっち?

いい水は、どっち?

ウォーターサーバーについて調べ始めると、サーバー会社によって取り扱っている水が違っており、大きく分けて2種類あることに気づきます。その2つとは「天然水」と「RO水」。

「『アールオーすい』?それとも『ろすい』?どういう水なの?」
「天然っていう言葉には何となく良いイメージがあるけど…それで選んでいいのかな」

両者の違いがわからないと、何も決められませんよね。ここでは、ウォーターサーバー選びにおける必須知識、天然水とRO水の違いについて解説します。

天然水とRO水の違いとは

ウォーターサーバーの水には、天然水とRO水の2種類があります。

天然水とは
天然水は地下や川など自然環境から採水し、最低限の殺菌処理などを加えただけの水のこと。

地中で溶け込んだミネラル分などが含まれているので、まさしく「自然の恵み」そのものといえるでしょう。

採水地はサーバー会社によって異なりますが、富士山周辺が多いです。
RO(アールオー)水とは
RO水は水道水もしくは天然水を、「RO膜」という超微細なフィルターでろ過したもの。ろ過後は不純物やミネラル分が除去された、純水(ピュアウォーター)になります。

ろ過後に味を調整するためのミネラル成分を添加することもあります。

この説明だけ見ると、天然水は自然の水で、RO水は人工の水のイメージになりますね。

天然水とRO水の違いを示すイラスト 詳細は以下

一見、「天然水の方がよい」ように思えますが、どちらが上というわけではありません。

どちらか一方が優れているのではなく、「どちらがより自分のライフスタイルに合っているか」で判断することが大切。これはどういうことなのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

大きな違いは含有成分と値段

天然水には天然のミネラル成分が含まれているため、多くの人がおいしいと感じます。

しかし採水地によってミネラル成分は微妙に異なるため、銘柄によって味に違いが出てしまいます。

よくいえば個性、悪くいえば「味にバラつきがある」ことに。また、天然水は価格がやや高めなのがデメリットです。

一方、RO水は非常に高精度なろ過を可能とする「RO膜」によってろ過したもので、ミネラル成分を含む不純物はほぼ完全に取り除かれます。

つまり、水道水でも天然水でもRO膜を通してしまえば純水(ピュアウォーター)になるということ。

純水は無味無臭なので、味を調えるためのミネラル成分を添加することもあります。天然水と比べて、価格設定は若干リーズナブルです。

天然水とRO水を6つの項目で比較

では、天然水とRO水を具体的に比較してみましょう。

まずは大前提として、どのウォーターサーバーの水もおいしく安全ということがあります。天然水とRO水にはさまざまな違いがありますが、どちらかが優れているというわけではなくそれぞれ一長一短があります。

天然水 RO水
採水地 富士山麓をはじめ、各地の名水地など特定の水源 ボトリング工場地域の水道水や河川水
成分 ミネラル、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、ゲルマニウム、シリカ、亜鉛など ミネラル成分を含まない純水(ピュアウォーター)。後からミネラル成分を添加する場合もある
処理方法 天然水はもともと不純物が少なく、ミネラル成分を残すため、最低限のろ過、殺菌処理を行う RO膜によるろ過システムでミネラル成分を含む不純物を取り除く
安全性 基準値を超える汚染物質は含まれていない 測定できる全ての値において汚染物質は含まれていない
採水地によって含まれている成分が異なり、味も違うが、一般的にはまろやかで深みがある かなりまろやかで、さっぱりとした感じがある
値段 高め 安い

天然水とRO水の違いがおわかりいただけたでしょうか。ウォーターサーバー各社では、天然水とRO水のどちらか一方または両方を取り扱っており、機能やデザインもさまざまです。

詳しくは「ウォーターサーバー10社の比較ランキング|失敗談から学ぶ賢い選び方」をご覧ください。

天然水の特徴はこの3つ

天然水とRO水の大まかな違いについてはわかりましたか?ここから先は、天然水の特徴についてもう少し詳しく解説します。

特徴1.自然そのもののミネラルであること

天然水のミネラル成分は人工的に添加したものではなく、大地の中で自然に溶け込んだ自然の恵みです。

ナチュラル志向の人にとっては、自然そのもののミネラル成分が含まれている天然水が向いているかもしれません。

特徴2.採水地によって成分(味)が違う

天然水は各地の名水地から採水しており、採水地によって成分や味が異なります。それらは微妙な違いなので、普通に飲んだだけではわからないという人も多いでしょう。

ただ、料理に使うと微妙な違いがわかるというケースもあります。味覚が敏感な人は、天然水の採水地を変えると料理の味に変化を感じるかもしれません。

特徴3.ワンウェイが多い

水のボトルにはワンウェイ式とリターナブル式があります。

天然水は、採水工場でボトリングした後ユーザーのところまで直接配送されるため、使い捨てのワンウェイボトルが採用されていることが多いです。

ワンウェイボトルはペットボトルの資源ごみとして居住地のルールで処分することができるので、家の中に空ボトルを保管しなくて済みます。

また、ワンウェイ式は水を使用すると容器が収縮していくので、水が外気に触れにくく鮮度をキープしやすいのも特徴です。

軟らかい素材でできているので、簡単に小さくつぶせて処分に便利。 ワンウェイ式のボトルを選ぶと、水は天然水になることが多いでしょう。

RO水の特徴はこの3つ

ここまでは天然水の特徴を紹介しましたが、次はRO水の特徴を見ていきましょう。

特徴1.純水(ピュアウォーター)とミネラル添加の2種類

ひとくちにRO水といっても、その種類は2つあります。

純水(ピュアウォーター)
超微細なRO膜によるろ過をして、ミネラル成分を含む不純物を徹底的に取り除いた水のこと。
デザインウォーター
ろ過後の純水に、人工的にミネラル成分を添加してつくられた水のこと。

「人工的に添加」という言葉にマイナスイメージをもつ人もいるかもしれませんが、純水は完全に無味無臭なので、ミネラルを添加した方がおいしく感じる人も多いのです。 

特徴2.多くの場合、水道水をろ過したもの

多くのRO水は、水道水をRO膜によってろ過したものです。「えっ?じゃあ、わざわざ高いお金を出して水道水を買っているということ?」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。

しかしRO膜によってろ過すれば完全な純水となるので、水道水とはまったく別のものになります。

RO膜を通してしまえば、結局どんな水も一度は純水になるので、原水が水道水であろうが天然水であろうが実質的には同じといえるでしょう。

RO水はRO膜のろ過装置と水道水などの原水があればつくることができるため、価格も天然水よりリーズナブルです。地域ごとに工場や配送センターをつくれば、水の配送料も抑えられます。

特徴3.リターナブルが多い

RO水は、通称「ガロンボトル」というリターナブルボトルによって配送されることが多いです。

リターナブルボトルとは?
文字どおり使用後に回収(リターン)され、洗浄して何度も使うことができるボトル。ポリカーボネート製の硬質ボトルを採用しているサーバー会社が多い。

リターナブルボトルは、スタッフが回収に来るまで家に空ボトルを保管しておかなければなりません。

その分の保管スペースが必要なのがデメリットですが、再利用するので地球環境には優しいといえます。

またリターナブルボトルは宅配業者ではなく、サーバー会社の専門スタッフが配送・回収します。

水やウォーターサーバーについて何かわからないことや困ったことがあれば、直接専門のスタッフに聞くことができます。 

天然水とRO水、一般的なのはどっち?

ではさまざまな場所で販売されている水は、天然水なのでしょうか、RO水なのでしょうか。分類の定義について、詳しく解説します。

市販のミネラルウォーター

スーパーやコンビニには膨大な種類のミネラルウォーターが売っています。

ではその種類を見ていきましょう。下の表は農林水産省の制定した品質表示ガイドラインです 。

ナチュラルウォーター 特定の水源から採取された地下水。ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしていない
ナチュラル
ミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち、地中でミネラル分が溶解したもの。ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしていない
ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターと同じ地下水に、ろ過・沈殿・加熱殺菌の他、オゾン殺菌・紫外線殺菌・ミネラル分調整・ブレンド・ばっ気などを行ったもの
ボトルドウォーター 地下水以外の水、あるいは地下水でもろ過・沈殿・加熱殺菌の他成分を大きく変化させる処理を行ったもの

このように市販の水にもさまざまな種類があり、中にはボトルドウォーターのように成分を大きく変化させる人工的な処理を行ったものもあります。

スーパーでミネラルウォーターを買うとき、陳列されている水の成分表などを見てそれぞれの違いについて真剣に考えたりする人は少ないでしょう。

値段だけを見て買うかどうか決めるという人も多いのではないでしょうか。

しかし実は、ミネラルウォーターという大きなカテゴリーの中にもいろいろあるということなのです。「できるだけ自然に近い水を飲みたい」という人は、細かい分類にまで気を配った方がいいでしょう。

スーパーで配布されている無料の水

スーパーのレジの近くに、巨大なウォーターサーバーのような機械が置いてあるのを見たことがありませんか。

この水は、水道水をろ過したRO水。専用ボトルを購入すれば無料で持ち帰れるのでお得ですが、重いし、かさばるし、他の食材も買わなきゃいけないのに…といったデメリットがあります。

車で買い物に来ている場合でも、女性にとっては車まで運ぶのがちょっと大変に感じます。

歩いて買い物に来ている人は持ち帰るのが難しいことも。水の持ち帰りがちょっとしたストレスになりかねません。

天然水とRO水、赤ちゃんのミルクにはどっち?

ここまで天然水とRO水の特徴などを見てきました。では天然水とRO水とで、赤ちゃんのミルクに適しているのはどちらでしょうか。

結論からいうと、赤ちゃんのミルクに使う水は天然水でもRO水でもどちらでも問題はないといわれています。

 

赤ちゃん向けのお水は?

  • 天然水でもRO水でもどちらでもOK
  • 気になる人はRO水の「ピュアウォーター」

がおすすめ

どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。

天然水でもRO水でもミルクづくりに適しているといわれています

主要ウォーターサーバー各社が提供している天然水は、ほぼすべて軟水です。

軟水は硬水に比べてミネラル成分が少ない水です。

海外から輸入された一部の硬水などは赤ちゃんのミルクに適していません。しかし軟水の天然水であれば、赤ちゃんのミルクに使っても問題はありません。

赤ちゃんがいるご家庭ではスーパーで天然水を買う場合、硬水を選ばないように調べる必要がありますが、ウォーターサーバーの天然水はほぼ軟水ですので心配する必要はありません。

気になる方は、RO水の「ピュアウォーター(純水)」がおすすめ

天然水もRO水も安全な水なので、どちらでミルクをつくっても問題はありません。ただ、強いていうならば、RO水の純水(ピュアウォーター)の方が適しています

というのももともと粉ミルクのメーカーは、水道水を使ってつくることを想定して粉ミルクにミネラル成分を配合しているため、それ以上のミネラルが赤ちゃんには必要ないからです。

実際、「赤ちゃんのための水」として販売されているペットボトルの水のほとんどが純水です。

赤ちゃんのためにウォーターサーバーの導入を考えているのなら、あらかじめ水の種類をチェックしておくとよいでしょう。

この記事のまとめ

  • 天然水とRO水は「優劣」の関係ではなく、どちらも一長一短がある
  • 天然水はワンウェイ、RO水はリターナブルのボトルを採用していることが多い
  • どちらも赤ちゃんのミルクに使えるが、強いていえばRO水の方が適している

関連記事

ウォーターサーバーのメリットとデメリットは?向いているのはこん…

「そもそもウォーターサーバーって何がメリットなの?」「興味はあるけど…

ウォーターサーバーの仕組み・構造を解説|冷水と温水がいつでも快…

「ウォーターサーバーってどんな仕組み…

ワンウェイ?リターナブル?ガロンボトル?ウォーターサーバーのボ…

ウォーターサーバーというと「水の入った大きなボトルが届く」というイメージがありますよね。

ウォーターサーバーの衛生面は大丈夫?自分でできるメンテナンスとは

「実はウォーターサーバーって、衛生面ヤバいらしいよ?」 そん…

ウォーターサーバーの水は安全?放射性物質は?各社の安全対策

ウォーターサーバー導入を考えている人は「安全性」や「放射性物質」という言葉に特に敏感になっている…