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和歌山県観光振興課が紹介する「水の国、わかやま。」の見所

2021.07.07

和歌山県は、神々の時代から「木の国」と呼ばれています。しかし実は、豊かな森に恵まれた土地だからこそ、その水に育まれた清らかな「水」にまつわる観光スポットも多く存在しています。

和歌山県では「水の国、わかやま。」と題し、知る人ぞ知る観光スポット巡りを推進中。

今回はその旗振り役である、和歌山県観光振興課所属の松山維吹(まつやま いぶき)さんにご協力いただき、おすすめの観光スポットや、観光をより楽しむ秘訣(ひけつ)を教えていただきました。

白崎海岸。(写真提供:和歌山県観光振興課)

水と暮らす編集部

なぜ和歌山県を「水の国」としてアピールするようになったのでしょうか?

 
松山さん

和歌山はもともと山林に恵まれているので、「木の国」という印象が強いと思います。実は、その豊かな山林から生まれたきれいな「水」も県内のさまざまな場所で楽しめるんです。

こうしたことを知ってもらうため、平成28年より「水を見る」、「水が創る」など「水」を切り口とした意外性のあるテーマ設定をして和歌山県をPRしていくことになりました。すでに有名な観光スポット以外にも、少し足を延ばしてお客さまが訪れるようになってほしいと思っています。

水と暮らす編集部

和歌山県は水がきれいということですが、何か特別な理由があるのでしょうか。

 
松山さん

和歌山県は「山と海の距離が近い」という独特の地形になっています。山から流れ落ちた水が濁ることなく、すぐに海へ流れて、蒸発して雲になり雨として山へ戻る。こうした水の循環が非常に早いサイクルで行われるのが特徴です。

和歌山の魅力が詰まった「百間山渓谷」「古座川」

百間山渓谷
百間山渓谷。(写真提供:和歌山県観光振興課)
水と暮らす編集部

さっそく、松山さんおすすめの水の観光スポットを教えていただけますか?

松山さん

はじめに、トレッキングが楽しめる山間部の観光スポットをご紹介します。まずは和歌山県田辺市にある「百間山渓谷(ひゃっけんざんけいこく)」です。片道1時間、往復2時間ほどで回れるコースに、巨岩や奇岩が姿を現します。さらに豪快に流れ落ちる滝や深く澄んだ淵まで楽しめるなど表情豊かな渓谷です。

「水の国、わかやま。」の魅力がぎゅっと詰まった場所なので、ぜひお越しいただけたらうれしいですね。

水と暮らす編集部

山と水の両方が楽しめるんですね。次のおすすめスポットも教えてください。

植魚の滝
植魚の滝。(写真提供:和歌山県観光振興課)
松山さん

次は古座川という、和歌山県南部にある観光スポットです。この古座川は、日本でも屈指の清流で観光や水に関するアクティビティがいくつも楽しめる、特におすすめのスポットなんですよ。

代表的なのは、古座川の源流域にある「植魚(うえうお)の滝」「ハリオの滝」を巡るトレッキングコースです。

往復で約2時間のトレッキングコースで、最後のクライマックスとなる、植魚の滝は絶壁に囲まれた中で滝が2段に流れ落ちていて、とても神秘的な雰囲気なんです。また、すぐ近くのハリオの滝は岸壁がコケで色づいており、滝つぼもエメラルドグリーンになっていて非常に美しい光景が見られます。

また古座川には、国の天然記念物にも指定されている「一枚岩」があります。高さ約100m・幅約500m、日本最大級の一枚岩です。毎年4月末と8月末には、かつてこの岩を魔物から守ったといわれる犬の影が岩壁に現れますので、そのタイミングで来られるお客さまもいらっしゃいますね。

水と暮らす編集部

山間部はやはり観光スポットが多いんですね。

  
松山さん

そうですね。和歌山県新宮市にある「桑ノ木の滝」は、「日本の滝100選」にも選ばれた名滝で、落差約21m、幅約8mという大迫力の滝が間近で見られます。私も何度か訪れたことがありますが、日常の喧騒(けんそう)を忘れて癒やされましたよ。

 

水のアクティビティも充実。スタンプラリーも楽しめる

橋杭岩
橋杭岩。(写真提供:和歌山県観光振興課)
水と暮らす編集部

海側の観光スポットもぜひ教えていただけますか?

  
松山さん

まず、和歌山県最南端の串本町にある「橋杭岩(はしぐいいわ)」。特徴的な巨岩がまるで橋の杭のように並んでいます。すぐ近くで見ることができ、かなり迫力がありますよ。またその周辺は透明度の高い鮮やかなブルーの海なので、岩と海が織りなす絶景が楽しめます。

次に、和歌山県の由良町にある「白崎海岸」。ここは石灰岩でできた珍しい海岸で、白亜の岩が目の前に広がり、「日本のエーゲ海」とも呼ばれるように、日本ではないような絶景です。

この2ヵ所はぜひ訪れていただきたいスポットです。

 
水と暮らす編集部

水に関する名所、想像以上に多いですね。観光する際には日帰りでも楽しめますか?

   
松山さん

関西圏からお越しであれば日帰りでも楽しめると思いますが、宿泊してじっくり和歌山観光を楽しんでいただくのがおすすめです。和歌山県はダイビングやカヌー、ラフティングといった水のアクティビティも充実していますので、ぜひゆっくり宿泊していただいてその土地ならではの観光や体験を楽しんでいただきたいですね。

また、観光地によっては、本格的なトレッキング装備などが必要な場所もありますので、事前に電話などでご確認いただいた方が安心です。不明点は和歌山県観光振興課にお問い合わせください。

 
水と暮らす編集部

現在はスタンプラリーも実施中とのことですね。最後にその内容を教えてください。

    
松山さん

現在和歌山県では「水の国、わかやま。」で紹介しているおすすめの滝と絶景の2つのコースを巡るモバイルスタンプラリーを実施中です。指定のスポットにチェックインするとスタンプがもらえ、そして各コース6個以上集めると、豪華賞品が当たる抽選に応募可能です。さらに、水にまつわる体験メニューを利用すると、県内ペア宿泊券が当たるかも。

また、2つのコースの全30スポットをすべて回ったら、山の中でも使いやすい特製マグカップをもれなくプレゼント。ぜひ和歌山に来て、水の観光スポットやアクティビティを楽しんでくださいね。

また、スタンプラリーでは、和歌山の歴史スポットを巡る「和歌山歴史物語(江戸~近代)」コースや南紀熊野のジオサイトを巡る「南紀熊野ジオパーク」コースもありますので、こちらもあわせてご参加ください。

 

<INFORMATION>

「水の国、わかやま。」

<公式HPはこちら>

わかやま・まるごとスタンプラリー

<公式HPはこちら>

わかやま・まるごとスタンプラリー

<PR動画はこちら>