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処方箋がなくても気軽に立ち寄れる場所にしたい。たんぽぽ薬局の挑戦

2021.07.09

東海・北陸・関⻄・四国エリアを中心に140店舗以上の調剤薬局を展開する「たんぽぽ薬局株式会社」。同社では、プラスチックごみや紙コップ使用量の削減といった環境保全活動にも積極的に取り組んでいます。2020年9月には、局内でのマイボトル販売と給水サービスをスタートしました。

今回は、たんぽぽ薬局株式会社 薬局事業本部業務サポート部 川口秀人さんに、給水サービスをはじめたきっかけや取り組み後の変化についてお話を伺いました。

水と暮らす編集部

まず、マイボトルの販売と給水サービスをはじめた経緯を教えてください。

川口さん

処方箋がなくても、一人でも多くの方に当薬局を利用していただけたらという想いからです。社名である「たんぽぽ」には、地域に根ざし一人ひとりに幸せの花を咲かせられる存在でありたいという願いが込められています。

しかし、「調剤薬局=敷居が高い」「処方箋を持っていないと入りにくい」というイメージを持たれる方はまだまだ多いのが現状です。調剤薬局に給水所としての機能を持たせることで、お客様がもっとに気軽に立ち寄れる場になるのではないか?と考えました。

そこで、当薬局としては初の試みとなるマイボトルの販売を開始。気軽に持ち運びいただけるよう、容量120mlと携帯しやすいスリム&コンパクトサイズの「POKETLE(ポケトル)」を導入しました。ほぼ同じタイミングで給水サービスもスタート。

現在は、たんぽぽ薬局全店舗にてマイボトルの販売と給水サービスの提供を行っています。当薬局で取り扱っているマイボトルのカラーは、シルバー・ホワイト・ピンクの3色。主にシニア世代の方々にご愛用いただいております。

給水サービスを通じてお客様との接点を増やしていきたい

水と暮らす編集部

お客様の反応はいかがですか?

川口さん

調剤薬局で水筒を販売していることに驚かれる方が多いですね。外出時の水分補給や薬を飲むときにどうですか? という形でおすすめしています。薬の飲み忘れ防止はもちろん、紙コップの使用量やペットボトル削減にもつながりますからね。

水と暮らす編集部

給水サービスをはじめる前と後で、どういった変化がありましたか?

川口さん

薬剤師一人ひとりの意識が変わったように感じますね。スタッフからは、「薬の飲み方を説明して終わりではなく、お客様の生活に一歩踏み込んだ提案がしやすくなった」という声を多く聞くようになりました。

マイボトルや給水サービスを通じて、お客様とコミュニケーションをとるきっかけになっているんですよね。お客様の健康状態に合わせた献立を考えたり、お茶を飲みながら世間話をしたり、こうした会話の積み重ねが信頼関係へとつながります。

調剤薬局は、薬を渡すだけの場所ではないはずです。こうあるべきという固定概念に捉われず、お客様が何でも相談できる場所でありたいと思っています。

水と暮らす編集部

それでは最後に、今後の展望を教えてください。

川口さん

お客様が来局される理由のほとんどは、心身の不調によるものです。不調を感じる前に薬局にいらしていただければ、病気を未然に防ぐことにもつながります。

マイボトルの販売や給水サービスが、そのきっかけになれば嬉しいですね。お客様と当薬局の接点をどんどん増やし、我々が目指す地域に根ざした薬局を形にしていけたらと思います。

当社には管理栄養士や地域糖尿病療養指導士、健康予防管理専門士が在籍する店舗もございますので、食事や生活習慣に関してもお役に立てるはずです。ぜひ、ふらっと立ち寄っていただけたらと思います。

たんぽぽ薬局株式会社

<公式HPはこちら>