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四日市市上下水道局、おいしい水のPRで「泗水(しすい)の里」を製造

2021.07.28

地下水に恵まれた地域に暮らす人は、「おいしい水を飲めることが、いかに貴重なことであるか」を実感しにくいことでしょう。
そこで、四日市市上下水道局では、水道の大切さや、水道水のおいしさに関する理解と関心を高める活動を実施。その一環として、四日市のおいしい天然水「泗水(しすい)の里」を製造・販売しています。
四日市市上下水道局が行う取り組みについて、総務課の紀平曙光さんにお伺いしました。

紀平 曙光(きひらひかる)さん
ミズコム編集部

三重県北部に位置する四日市市は、鈴鹿山脈や伊勢湾などの豊かな自然に恵まれていますよね。四日市市の水道水には、どのような特徴があるのでしょうか?

紀平さん

四日市で使われる水道水の水源は、約6割が地下水です。地下水を水道水として使っている全国平均が2割なのですが、それと比べると大きく上回っています。

地下水は長い時間をかけて、幾層もの地層で、ろ過された清浄な水なんです。そのため、水質は四季や天候に左右されず、年間を通して安定しています。
そのような地下水が豊富に含まれているため、四日市の水道水は安全性が高く、みなさんに不安なく飲んでもらえるようになっているのです。

水道水を点検する様子
四日市市では、公園の蛇口や井戸など、市内18地点で採取した水の水質検査を実施している。(画像提供:四日市市上下水道局)
ミズコム編集部

四日市市上下水道局では、安全性の高い良質な水道水を届けるために「水質検査」を実施されていますよね。その水質検査の特徴を教えてください。

紀平さん

そもそも、水質検査は「水道法」で定められており、全国で統一されているんです。
上下水道局では、市内18地点で採取した水を「水質管理室」へ速やかに持ち帰ります。そして、専門知識をもつ職員が、水道法で定められている「細菌や有害物資が含まれていないかどうか 」などの51項目について、精密機器を用いて検査を実施しています。

四日市市上下水道局の強みは、三重県内の市町では数少ない、職員自らが検査を実施できる「自己検査体制」を整えていることです。そのため、市民の方の心配やお問い合わせに対し、すぐ検査できるようになっています。
この検査結果は1ヶ月ごとに取りまとめて、ホームページなどを通じ、市民のみなさんに情報提供しております。

水は限りある資源。その大切さを伝え続ける

ミズコム編集部

四日市市上下水道局では、「水道の大切さ、水道水のおいしさに関する理解と関心を高める啓発活動」を実施されていますよね。なぜ、その活動が必要だと感じたのでしょうか?

紀平さん

私たちが生活するうえで、水は必要不可欠なものです。日本で暮らしていると、蛇口をひねればきれいな水が豊富に使えることは当たり前になっています。しかし、水は資源であり、無尽蔵にあるものではありません。
いつまでも安全性の高い水を使用できるように「節水」を心がけるなど、みなさん一人ひとりの努力や協力が必要 です。そういったことを考えていただくきっかけとするため、毎年6月にある「水道週間」などの機会を捉えて、さまざまな啓発活動を行っています。

子供水道講座の様子
四日市市では、幼少期から水資源の大切さを知ってもらうために「子ども水道講座」を実施している。(画像提供:四日市市上下水道局)
ミズコム編集部

具体的には、どのような啓発活動を行っているのでしょうか?

紀平さん

以前はショッピングモールでのイベントも開催していましたが、2年前からは新たな取り組みとして「子ども水道講座」を開催しています。
これは、要望があった幼稚園などに伺い、水道にまつわる簡単なクイズを出題したり、断水時に活躍する給水車を使って応急給水を実演したりする出前講座です。

また、「水道展示会」も開催しており、家庭に水道が届くまでの仕組みや四日市市が地下水に恵まれていることなどを解説したパネル、遊び心のあるデザインの「おもしろ蛇口」などを展示しています。

これらの取り組みを行った結果、市民のみなさんからは「水道の大切さについて、改めて知ることができてよかった」などのお声をいただきました。

「泗水の里」で四日市市のおいしい天然水を、たくさんの人に知ってほしい

ミズコム編集部

啓発活動の一貫として、2005年からは「泗水の里」の製造・販売をスタートされました。どのような想いから、この商品を開発されたのでしょうか?

紀平さん

四日市市と聞いて、「石油化学コンビナート」や「半導体工場」などがある工業都市を思い浮かべる方が多いと思います。その四日市市の水道水が「じつは良質でおいしい」と言われても、なかなかイメージしづらいのではないでしょうか。

実際のところ、西に鈴鹿山麓、東に伊勢湾を臨む四日市市は、自然豊かでおいしい水があります。そのおいしい水を水源にしている四日市市の水道水も安全性が高く、良質なことをたくさんの方に知っていただきたくて「泗水の里」を開発しました。

ミズコム編集部

そうだったんですね。「泗水の里」がどのように作られているのか教えてください。

紀平さん

「泗水の里」は、四日市市の水源地の一つ「三滝水源地」にある井戸から取水した地下水を加熱殺菌・ろ過したうえで、ペットボトルに充填しています。

ミズコム編集部

なぜ、「泗水の里」という商品名にしたのでしょうか?

紀平さん

四日市には水質が良く、水量が豊かな4つの井戸があったことから、「泗水の里」と呼ばれていたという説があり、このことにちなんで「泗水の里」という商品名にしました。

モンドセレクションにも認められた、良質な水

ミズコム編集部

「泗水の里」には、3種類のデザインが描かれているんですね。

紀平さん

ラベルのデザインは定期的にリニューアルしており、その時々の記念ラベルも作成しています。現在のラベルは、四日市市の市制施行123周年と、今年開催される「三重とこわか国体・三重とこわか大会」をPRする内容です。

またもう一面には、自然の恵みをイメージしてもらえるように、「鈴鹿山麓」と「かぶせ茶(四日市市はかぶせ茶の主産地)」を描きました。この面には、「モンドセレクション最高金賞」のマークも添えています(※)。

※「泗水の里」は、国際品質評価機関であるモンドセレクションのビール、飲料水、ソフトドリンク部門で、2020年と2021年の2年連続で最高金賞を受賞している

ペットボトルの3面にそれぞれ違う絵柄がある画像
▲「泗水の里」は、1本のペットボトルの3面にそれぞれ違う絵柄が印刷されている。(画像提供:四日市市上下水道局)
ミズコム編集部

モンドセレクションの最高金賞を2年連続で受賞されたんですね。

紀平さん

そうなんです。前回初めての挑戦で最高金賞を受賞したのですが、今回もまた受賞することができ、みなとても喜んでいます。
連続で受賞できたことにより、「安全性の高い良質な水を、安定的にご提供していること」を証明できたと思っています。
モンドセレクションにも認められた「泗水の里」は、みなさんからも好評で、「おいしい」という感想をよくいただくんです。私も飲むたびに、そのおいしさを実感します。

今後も、水道水のおいしさを感じて使っていただけること、水道の大切さを伝える活動を、引き続き続けていきたいと思います。

まとめ

  • 四日市市の水道源は、自然の恵みである良質な地下水が約6割を占めています。また、しっかりとした水質検査体制もとっています。
  • 四日市市では、水道の大切さ、水道水のおいしさを伝えるために啓発活動を実施。その一つが「泗水の里」の製造・販売ということでした。
  • 良質な地下水100%でおいしい天然水「泗水の里」は、モンドセレクションで2年連続最高金賞を受賞しています。


『泗水の里』ホームページ