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水を知る

「直接肌にふれるものだから、水にはこだわりたい」サウナしきじの水への思い

2021.06.11

ととのう」「サウナ女子」という言葉が流行するなど、今、世の中は空前のサウナブームです。

サウナといえば、切っても切れないのが水風呂です。特集企画である「水と暮らす」というコンセプトともピッタリ。

そこで、熱烈なサウナファンの間ではSNSで「聖地」と呼ばれている「サウナしきじ」の笹野美紀恵(ささの・みきえ)さんに話をうかがい、サウナと水の深い関係について語っていただきました。

(写真提供:サウナしきじ)

水と暮らす編集部

最近は、サウナのドラマがテレビ放映されたりするなどサウナがブームになっています。ブームは実感されていますか?

笹野さん

そうですね、客層が大きく変わりました。これまではサウナというと、若い人はあまり見かけることがなく、おじさんしか来ませんでした。これまでのサウナは圧倒的に「おじさん文化」だったんですね(笑)。

それが最近は女性のお客さまも増えてきて、20代前半の若い女性がたくさんお見えになっています。

感染症の影響で一時的には全然お客さまが来ない時期があり、数ヶ月はただ耐え忍ぶだけでしたが、今は徐々に戻ってきている状況です。

水と暮らす編集部

サウナしきじさんはサウナ業界でも有名で、「聖地」と呼ばれていて、「サウナしきじ詣で」という言葉があるそうですね。

笹野さん

ありがたいことに、全国からみなさん交通費をかけていらっしゃっていただいております。

東洋医学を取り入れた「韓国式サウナ」が大人気

サウナの画像
サウナしきじではフィンランド式と韓国式の2種類のサウナがある。(写真提供:サウナしきじ)
笹野さん

韓国式サウナは「薬草サウナ」で、さまざまな薬草を壁に吊るすことでスチームで蒸され、サウナ内に充満する構造になっています。この薬草は春夏秋冬の季節ごとに入れ替えていて、韓国の調合師にお願いをして取り寄せているものです。

この韓国式サウナが、女性を中心にとても人気がありますね。

サウナといえば水風呂が重要です。当館の水風呂は、温度が18℃と冷たすぎないようにしています。冷たい水風呂が好きな人もいるのですが、冷たすぎると肩が張ってしまうので、当館では18℃に設定しています。バランスが良いのかなと思います。

サウナ上級者の方には冷たい水風呂を好む方がいますが、最初からその温度設定にしてしまうと水風呂を嫌いになる人が出てしまうと思うんですね(笑)。

まるで化粧水のような天然水を水風呂に

水風呂の画像
(写真提供:サウナしきじ)
水と暮らす編集部

私もサウナが好きなので、サウナに水風呂が大切なのはよくわかります。サウナしきじさんは、その水風呂を天然の地下水にしているとうかがいました。

笹野さん

はい、そうです。温浴施設の約70%は水道水を使用しています。
天然の地下水を使っているところも3割ほどあるのですが、地下水とひと口でいってもいろいろな種類があります。エリアが同じであったとしても、掘った箇所が違えば同じ成分の水が出てくるとはかぎりません。

たまたまうちが掘り当てた地下水は、弱アルカリ性の化粧水のようなマイルドな水質のものだったのです。

水と暮らす編集部

静岡市ですので、富士山の水系になるのでしょうか。

笹野さん

こちらは安倍川水系になります。特徴としては、カルシウムの含有量が100ml当たり2.5mg、マグネシウムの含有量が100ml当たり0.55mgと高いことです。そのことで水の硬度(※)が84となり、「中程度の軟水」というカテゴリーになります。

(注)水中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表した数値。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が0~60mg/l未満を「軟水」、60~120mg/l未満を「中程度の軟水」、120~180mg/l未満を「硬水」、180mg/l以上を「非常な硬水」としている。

水と暮らす編集部

水風呂を水道水ではなく天然水にすることで何が変わるのでしょうか。

笹野さん

やはり「肌あたり」が違うと思います。サウナに入っているときは裸じゃないですか。だから余計にわかると思うのですが、水道水に比べて肌あたりがマイルドなんですよね。

そして、カルキくさくないということです。通常の水道水は殺菌に塩素を使うので、水風呂にするとどうしてもカルキ臭がしてしまいます。

敏感肌の人は水道水だと肌がピリピリすることがあります。リピーターになっているお客さまからは、「サウナしきじの水風呂じゃないとダメなんだよね」という声をいただくことも多いです。

サウナにこだわる人は水にもこだわる

水と暮らす編集部

この水は飲み水にもなるのですか。

笹野さん

はい、もちろんです。水風呂、ジャグジーに使っている水とまったく同じ水を飲用としても提供しています。お客さまはペットボトルを用意して、それにお水を入れて帰っています。中には大きなガロンボトルを用意している方もいます(笑)。

水の専門家に見てもらったら「この水はかき氷が合うよ」と言われたので、夏には天然水のかき氷を出しています。

サウナに来る方は健康に気をつけている方ですので、飲み水にもこだわっているかたもいると思います。「サウナしきじさんのお水でお米を炊きました」「コーヒーをいれました」というお声をよくいただきます。みなさん、おいしかったと満足されています。

水にこだわっている人が増えていると実感します。うちの水風呂に入って「水によってこんなに違うんだ」と実感したことで、水にこだわり出したという方もいます。

水と暮らす編集部

今後もサウナブームは続くと思いますか?

笹野さん

続くと思います。お客さまからは「よく眠れる」「ストレスから解放された」という声をよくいただきますので。

コロナ禍が落ち着いたら、海外の方も多くお見えになることが予想されますので、日本のサウナがより広がっていくと思います。

これからは女性がもっともっとサウナに訪れる時代になると感じます。女性にとってサウナが身近になるようなムーブメントをつくっていきたいと思っています。

まとめ

サウナブームは、健康と美が人々の間でより意識されてきている証なのかもしれません。

「サウナにこだわる人は水にもこだわる」と語るサウナしきじの笹野さん。これからは、よりおいしい水が求められていくのではないでしょうか。

サウナしきじの笹野美紀恵さん、ためになるお話をありがとうございました!

サウナしきじ サウナしきじ公式HP

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