コーヒー専用ボトル「Qahwa（カフア）」でいつでもどこでも淹れたての味わいを

ーーまず、「Qahwa（カフア）」の開発経緯を教えてください。

きっかけは、サードウェーブコーヒーが日本で話題になったことです。コーヒーの歴史は、大きく分けて3つの波に分けられます。

戦後から始まった大量生産・大量消費のファーストウェーブ。これによって一般家庭でも気軽にコーヒーが飲めるようになりました。次に、高品質の豆を深く煎って淹れたコーヒーを求めるようになったセカンドウェーブと続きます。

そして「Qahwa（カフア）」誕生のきっかけとなったサードウェーブ。サードウェーブは、コーヒーをよりおいしく味わうために、ショップやカフェごとにこだわった豆を自家焙煎し、一杯ずつハンドドリップしたコーヒーをじっくりと味わう文化です。

私たちは、そんなサードウェーブに向けて、コーヒーをより美味しくじっくり味わうための商品を作りたいと思ったんです。

そんなとき、昔からお付き合いのある「調理器具にテフロン™️加工を施す会社」と話す機会がありました。テフロン™️には、ニオイ移りしにくいという特徴があります。テフロン™️の技術を、製品開発に活かせれば、美味しくコーヒーを飲める専用ボトルが作れるのでは？そう考えました。

ーー従来のステンレスボトルとテフロン™️加工では、コーヒーの味や香りに違いがあるのでしょうか？

やっぱり違いますね。通常のステンレスボトルだと、過去に入れていた飲み物の香りが残ってしまうんです。だからコーヒーの香りや風味を楽しめない。

しかしカフアならニオイ移りしづらいので、いつまでもコーヒーならではの芳醇な香りや味わいを楽しめるんです。

ぜひお手に取って、その違いを実感していただけたらと思います。

カフアは、『出先でもおいしいコーヒーを楽しめる』をコンセプトに、あえて蓋をひねって外すマグタイプを採用しています。コーヒーをサッと飲んで次の行動に移るのではなく、蓋をひねって開ける、大きな飲み口から漂う香りを楽しみながら、じっくりと味わって飲んでほしいという想いから設計しました。

ただの水分補給ではなく、コーヒーを飲むという体験を楽しんでほしい。本当にコーヒーが好きな人になら満足いただけるはずです。

写真からも見て取れるように、ボトルの飲み口は広めにしています。風味豊かなコーヒーの香りに癒されながら、ほっと一息ついていただけたら嬉しいですね。

ーーボトルの形状や飲み口の広さ以外にこだわったポイントはありますか？

カフアのカラーバリエーションは、「ポートランドブルー」「コロンビアブラウン」「サントスピンク」「トーキョーゴールド」「シアトルシルバー」の5色展開です。そしてボトルそれぞれに、コーヒーにゆかりのある名前をつけています。よく見ていただくと、ボトルによってエンブレムも違うんですよ。

例えば、こちらの「コロンビアブラウン」は、エメラルドマウンテンの栽培地として知られるアンデス山脈をデザイン。「サントスピンク」には、コーヒー豆生産国No.1を誇り、世界最大の輸出港があるブラジル・サントスに因んで国鳥オニオオハシを刻印しています。

あと、エッジの効いたシャープなフォルムもこだわったポイントです。「コーヒー好き＝男性」というイメージがあったので、縦にエンボスを入れたり、蓋の角を取ったり、所有欲をくすぐるような無骨なデザインにしています。

2021年4月末にカフアの新シリーズとして、「抗菌カフア」を発売します。手洗いや除菌・殺菌への意識が高まっていることもあり、外出先でも安心してお使いいただけるよう抗菌加工を施しました。

時代の流れやニーズに合わせて、商品をどんどん進化させていきたいですね。それと同時にコーヒーボトル以外にも、さまざまな商品を展開していけたらと思っています。