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甘酒アイスのおいしさは愛媛・霊峰石鎚山の伏流水にあり! 名水アイス

2021.06.16

愛媛県西条市に本社を構える名水アイスは、創業時から作り続けている甘酒アイスをはじめ、十勝小豆アイスや西条いちごヨーグルト味アイスなど、地元愛媛県西条市の素材を中心に使ったこだわりアイスを作り続けています。

環境省の名水百選に認定されている霊峰・石鎚山の伏流水が町の至る所で噴き出している水の都・西条では、その高い質の水を利用した農業も盛んで、アイスに最適な良質の素材を作り出しています。

今回は70年以上地元で愛され続けるアイスの作り手、株式会社名水アイスの代表取締役・柴 誠治(しば せいじ)さんにお話をうかがいました。

トップの画像は名水アイスの商品。(出典:全国津々浦々ライブコマースサイト)

甘酒アイス
甘酒アイス。(出典:全国津々浦々ライブコマースサイト)
水と暮らす編集部

どんなアイスを製造されているのでしょうか?

柴さん

10種類近くのアイスを作っているのですが、大手のアイス会社と差別化して、原料には石鎚山の伏流水や、旭酒造『獺祭』の酒粕、大人気の瀬戸内レモン、西条市でとれた果物、地元企業の『伯方の塩』など瀬戸内・愛媛・西条の素材を中心に使ってご当地ならではのアイスを作っています。
添加物は極力使わないようにしており、自然由来のものを選ぶようにしています。
特にオススメは、甘酒アイスですよ。

水と暮らす編集部

甘酒アイスはどんなアイスですか?

柴さん

甘酒アイスは、銘酒を生み出している地元西条の成龍酒造と世界的な賞を獲得した瀬戸内の本家松浦酒造の酒粕を使っているアイスで、創業時から70年以上作り続け、愛媛の人ならみんな知っているほどの人気商品です。もともと西条は複数の酒蔵があり、豊富な酒粕が手に入る環境だったので、当社は有効利用して甘酒アイスとして売り出したのです。

ただアイス製造は品質管理が厳しく、アイス作りに邪魔になる不純物が含まれている酒粕を使うには専用の製造設備が必要になるのです。手頃な価格で売り出すには難しいため、酒粕から甘酒アイスを作るメーカーは少ないんですよ。米とこうじから作る甘酒アイスは見られますがね。

当社の甘酒アイスは、世界的に評価を頂いている酒蔵の酒粕の風味を生かしたオリジナル商品なんです。

水と暮らす編集部

なるほど! プレミアム版もありますが、違いは何でしょうか?

柴さん

“甘酒アイスプレミアム”は、山口県旭酒蔵の『獺祭』という日本酒の酒粕を使ったアイスなんです。私が当社の代表取締役に就任する以前、『獺祭』の公式プロモーションイベントを手がけた縁で懇意にしていただき、許可を得て使わせていただいています。

『獺祭』は有名ですが、この高品質な酒粕を生かして“『獺祭』を知らない人が食べても満足できるアイスを”と、当社オリジナルのアイスを作り出したのです。合わせる原料も厳選しています。こちらもオススメですよ。

おいしい日本酒は、酒粕もとてもおいしいんです。酒は大人しか飲めないですが、アイスなら誰でも食べられます。子どもにも甘酒アイスをおいしく食べてもらうことで、日本の伝統的な食文化にふれてもらう機会になればなとも思っています。

アイスの素材となる酒粕やフルーツをはぐくむ石鎚山の伏流水

石鎚山
石鎚山。
水と暮らす編集部

創業時から作っているという甘酒アイスは、酒粕がたくさん手に入る環境があったからこそ生まれた商品とのことですが、西条には酒蔵が多いんですか?

柴さん

はい、西条市には酒蔵が5つあります。醸造される日本酒は、有名航空会社のファーストクラスで採用されていたり、コンクールや品評会で多数の賞を取っていたりと、かなりレベルの高い酒蔵ばかりが集まっているんです。

この日本酒の味の決め手になってくるのは『水』ですね。これほどのレベルの日本酒が造れるというのは、それだけ水がおいしいからだと思っています。

水と暮らす編集部

良い水があっての酒蔵なんですね。西条の水はどんな水ですか?

柴さん

西日本最高峰の石鎚山の伏流水でして、『名水100選』に選定されたり、『全国利き水大会』で2年連続優勝したりと、質やおいしさも認められた水です。ミネラルのバランスが良い軟水で、13~14℃と低めの水温が一年中安定しているので、アイス作りにも適しているんです。

ちなみにこの伏流水は、パイプを地中深くに打ち込んで水を汲みとっていることから『うちぬき水』と呼ばれています。うちぬき水が湧き出ている場所は市内の至るところにあり、水量も豊富なんですよ。

西条市の豊富な湧き水「うちぬき水」
西条市の豊富な湧き水「うちぬき水」。
水と暮らす編集部

豊富な伏流水が与える良い影響には、具体的にはどのようなものがありますか?

柴さん

水が豊富な西条は農業も盛んです。農業地の大きさを示す経営耕地面積は、四国最大なんです。面積の大きさでいったら練馬区くらい。野菜だけでなく、イチゴや、栗、ミカンなどのフルーツもたくさんとれます。観光農業も盛んでイチゴ狩りに多くの方々が参加されます。イチゴをPRするために『西条いちごヨーグルト味アイス』を作っているんです。

地域の生産者の方にすばらしいフルーツを作ってもらっているのですが、地域の素材をアイスとして使うことで、生産者と消費者をつないでいきたいなと思っているんです。

生産者と消費者の橋渡しを通じて“本当のおいしさ”を伝える

水と暮らす編集部

アイス作りでこだわっていることは何でしょうか?

柴さん

地域の素材を生かしお客さまが感動するおいしいものを作ることですね。

お客さまに満足して購入していただけたら、酒蔵さんはじめ生産者の方々にも喜んでもらえますし、利益をそこに還元できます。従業員にとってもお客さまに喜んでもらえることで仕事のモチベーションが上がります。従業員ががんばれば、さらにお客さまに満足してもらえるような商品作りができます。関わる人みんなが喜べるような循環を作って、それぞれが力を発揮できる企業にできたらと思っているんです。

私は『全国津々浦々ライブコマース』というウェブサイトで、バイヤーとして全国の厳選商品の紹介・販売もしていて、そこではライブ配信での実演販売を通して、お客さまに生産者の想いやこだわりも伝えています。作り手の考えを伝えることはお客さまとの信頼関係を作るうえで大事だと考えているんですよ。ひとつの消費の利益がどこに還元されて、どう次につながるのかを感じてもらうことで、お客さまの満足度が上がるように思います。

本当においしいものを作り、お客さま、生産者、従業員みんなに喜ばれる循環を企業として、名水アイスで実現していけたらと思っています。

まとめ

石鎚山の伏流水がまちの至るところで湧き出る水の都・西条では、良質な水のおかげで酒造りや農業が盛んに行われています。
その地で営む名水アイスは、フルーツなど地域ならではの素材を積極的に使い、さまざまなアイスを作っています。
イチオシの甘酒アイスをはじめ、他にはないオリジナルアイスを味わいながら、商品に込められた作り手の思いを感じてみてはいかがでしょうか。

名水アイス
愛媛県西条市大町100-2

公式サイト

全国津々浦々ライブコマース
株式会社名水アイスの商品の他、こだわりや想いをもった生産者、加工メーカー、地域性を出して差別化を図るメーカーなどの商品を紹介しています。