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鳥取・米子の新名所「美水の郷」とは?米子市観光協会が語る米子の魅力

2021.05.24

鳥取・米子と聞いて、何を思い出すでしょうか? 中国地方最大の温泉エリア「皆生温泉(かいけおんせん)」や、米子屈指の景勝地である「米子城跡」かもしれません。

しかし最近じわじわと注目度を上げているのが、名水百選にも選ばれた「天の真名井」など6ヵ所の水源からなる「美水の郷」です。きれいでおいしい水を、見て・飲んで楽しめるスポットとして人気を博しています。

今回はそんな米子の新名所について、米子市観光協会 事務局長の石倉 准次郎さんにお話をうかがいました。米子で体感できる「水の魅力」を、凝縮してお届けします。

※トップ画像は麓の水源(画像提供:米子市観光協会)

山陰地方の雲海
山陰地方の雲海(画像提供:米子市観光協会)
水と暮らす編集部

鳥取県米子市やその周辺には、多くの観光スポットが存在します。おもな観光地について教えていただけますか?

石倉さん

米子で一番観光客の方が訪れるのは、日本海沿いにある「皆生温泉」です。2020年は皆生温泉が開発されて100年というメモリアルイヤーでした。ところがコロナ禍でイベントが軒並み中止に。

そこで2021年は「KAIKE101」と銘打ち、皆生温泉への宿泊キャンペーンやInstagramへの投稿キャンペーンを実施しております。2021年こそはみなさまに皆生温泉を楽しんでいただきたいですね。

水と暮らす編集部

2021年こそ盛況になるといいですね。他に有名スポットはございますか?

石倉さん

次に有名なのは「米子城跡」です。かつては四層五重の天守閣を誇った名城がありましたが、現在は跡地に。360度のパノラマビジョンで米子市街を見渡すことができるので、雄大な景観を楽しんでいただけます。

また米子市の周辺には、中国地方最高峰の「大山(だいせん)」や、ゲゲゲの鬼太郎でおなじみの水木しげる氏にちなんだ「水木しげるロード」など、観光スポットが豊富です。

米子市内にはホテルや旅館が多くあるので、鳥取観光や山陰・山陽観光の拠点としてご宿泊いただく方も多くいらっしゃいます。

「美水の郷」6スポットの魅力

水と暮らす編集部

そんな米子で最近じわじわと人気が出ているのが、天然水が楽しめる「美水の郷」です。どのような観光ポイントなのでしょうか?

石倉さん

そもそも米子はその一部が大山の麓にあり、伏流水・湧き水がさまざまな場所から湧き出るようなエリア。おいしい水が湧き出るスポットなので、以前から地域の方や観光客の方が水をくみに来るような場所でした。

「美水の郷」は、そんな大山の麓から市内にかけて点在する6つの水源スポットの総称です。それぞれ違った魅力がありつつも、自然の恵みを感じられる点は共通しています。おいしい水を飲みたい、自然に癒やされたいという思いから来訪される方が多いですね。

水と暮らす編集部

「美水の郷」の6つの観光ポイントについて、ご紹介いただけますか?

天の真名井
天の真名井(画像提供:米子市観光協会)
石倉さん

まずは知名度の高い「天の真名井(あめのまない)」です。環境庁選定の「名水百選」にも選ばれていて、山陰を代表する名水といわれています。天の真名井には、昔ながらの水車小屋や、かやぶき屋根のあずまやがあって、のどかな雰囲気に癒やされるでしょう。

同じくらい有名なのは「本宮の泉(ほんぐうのいずみ)」。天の真名井から大山側に移動したところにあります。ここは開放的な空間が広がっている中にぽつんとあずまやがあり、涼みながらゆったりとした時間を過ごせる場所です。近くには駐車場も完備されているので、アクセスも抜群ですね。

本宮の泉
本宮の泉(画像提供:米子市観光協会)
水と暮らす編集部

この2つは以前から有名なスポットなんですね。他の4ヵ所についても教えてください。

石倉さん

「白鳳の里(はくほうのさと)」は、温泉施設に併設しているので、温泉を楽しんだ後に天然水をくんで帰るお客さまが多いポイントになります。地元の方を含め、土日は人が集まりやすいですね。

「地蔵滝の泉(じぞうたきのいずみ)」は、4年ほど前から注目されるようになった比較的新しいスポットです。橋の下から水が湧き出ているのですが、現在は道が整備され、その湧き水スポットを直接見られるようになっています。

近くには、この水でビール造りをされている「くめざくら大山ブルワリー」のビール工場もあるので、工場見学とあわせて楽しむ方が多いですね。

ここと対照的なのが「清浄泉(せいじょうせん)」です。清浄泉はまだそこまで整備されていない湧き水スポットで、たまに水をくみに来られる方がいらっしゃいます。隠れ家的な場所ですね。

最後の「御神水(ごしんすい)」は、大神山(おおがみやま)神社の奥宮へと続く参道沿いにある湧き水スポット。参道のこけむした石畳と自然豊かな景観に癒やされるという声も多く聞かれます。神社に参拝した後に清めの水として水をくんで帰る方が多いです。

水と暮らす編集部

この6ヵ所は、どれくらいの時間があれば回れるのでしょうか?

石倉さん

比較的近いエリアに点在していますので、車があれば半日で回れると思います。また車以外の公共交通手段として、観光タクシーも用意。通常の約3割引で効率良く観光することも可能です。

すべてのスポットを回るのも魅力的ですが、温泉に入った後に「白鳳の里」で水を汲んで帰る、ビール工場と「地蔵滝の泉」の湧き水スポットを見学して帰るといったコースもおすすめです。

スポーツもさかんな米子。一度足を運んでみては?

スポーツも盛んな米子

水と暮らす編集部

米子市は実はスポーツもさかんだとうかがいました。どのようなスポーツと関わりがあるのでしょうか?

石倉さん

皆生温泉エリアは、実はトライアスロン発祥の地。毎年夏には皆生温泉で約1,500人が参加する国内最大級のトライアスロン大会が開催されます。トライアスロンをやっている方なら、一度は皆生温泉に来たことがあるのではないでしょうか。

またサッカークラブ「ガイナーレ鳥取」の拠点であったり、カヤック・自転車・登山という3つのアウトドアスポーツを楽しむ「SEA TO SUMMIT」が開催されたりと、スポーツイベントに力を入れているエリアなんです。

またオフシーズンには「カイケジャンボリー2021WINTER」と称して、皆生温泉の砂浜で大型のカイトを飛ばすイベントも開催。その他、ビーチテニス、フレスコボールなど、新たなベンチャースポーツも積極的に誘致しています。

水と暮らす編集部

米子の魅力はこれからも増えそうですね! では最後に、米子に来られる方へメッセージをお願いします。

石倉さん

2021年の米子は「KAIKE101」を中心に、さまざまなイベントを用意して、みなさまの起こしをお待ちしています。感染症への対策にもしっかりと取り組みながら、観光客のみなさまが安心して楽しめる時間をご提供できればうれしいです。ぜひ「美水の郷」で、米子の誇るおいしい水も飲んでみてくださいね。

まとめ

まだ米子に行ったことのない筆者。今回石倉さんから米子の魅力を存分にうかがい、さっそく今年中に美水の郷や皆生温泉に行こうと計画しています。
おだやかな口調で語る石倉さんからは、「米子の魅力はまだこんなものではない!」という熱い思いが感じられました。皆生温泉メモリアルイヤーが、大勢のお客さまでにぎわうことを祈っています。

観光するならまずチェック「米子観光ナビ」


米子観光協会公式HP

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「美水の郷」詳細ページはこちら


「皆生101」キャンペーン特設ページ


kaike公式HP

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