人気ロースターカフェ「alt.coffee roasters」のバリスタが作った折り畳み式エコタンブラー
2019年、京都府二条城前駅近くの住宅街にオープンしたスペシャルティコーヒー専門ロースターカフェ「alt.coffee roasters」。同店では、コーヒーの廃棄豆かすを再利用した「無添加コーヒー石鹸」の開発や、再生紙を使用したエコカップでのドリンク提供などエコ活動に取り組んでいる。2020年に販売をスタートした「折り畳み式エコタンブラー」もそのひとつだ。
今回は、alt.coffee roastersの代表兼バリスタである中村千尋さんにタンブラー開発のきっかけについてお話を伺った。
使い捨てカップの使用量を減らしたい
使い捨てカップの使用量を減らしたいと思い、折り畳んで携帯できるシリコンタンブラーを開発しました。コーヒーを学ぶために渡ったオーストラリア・メルボルンのカフェでは、来店するほとんどの方がマイボトルを持参していました。
近年、日本でもサステナブルという言葉が浸透し、以前よりもエコに対して興味関心を持つ人が増えています。それでも、海外に比べるとマイボトルを習慣的に持ち歩く人はまだまだ少ない。
お客様との会話で、荷物になるからという理由でマイボトルを持っていても使わない人が多いことに気づきました。折り畳んで携帯できれば、日常的に使ってもらえるのでは?と思ったんです。
そこで、「折り畳み式エコタンブラー」の開発に踏み切りました。
私はコーヒーもバリスタの仕事も本当に好きなので、それが原因でゴミが増えてしまう状況をどうにか変えたかったんです。
毎日持ち歩きたくなるよう軽さを重視
折り畳み式エコタンブラーの容量は、トール・レギューラーサイズの飲み物が入る355ml。カラーは、写真左から「グレー」「スカイ」「ローズ」「ミント」を含めた計4色展開となっています。
一番人気のカラーは、重厚感のある「グレー」。飽きのこないシンプルなカラーで、老若男女を問わず幅広い世代の方々から人気があります。
色違いで揃えて、その日の気分に合わせて使い分けるのも良いですよね。ぜひ、おしゃれの一環として楽しんでいただけたら嬉しいです。
開発にあたり、持ち運びすしやすいようにコンパクトなデザインにこだわりました。素材には、柔らかく弾力性の高いシリコンを使用。ご覧の通り、手のひらにすっぽりとおさまるサイズ感です。折り畳んだタンブラーは、アウターやパンツのポケットにも入れて携帯できます。
重量143gと軽量なので、ショルダーバッグやランチバッグに入れても荷物が重くならず、持ち運びに便利です。ランニング中やランチ休憩中にホッとひと息つきたいときなど、日常の幅広いシーンでお使いいただけたらと思います。
こちらのタンブラーは蓋付きで密閉性に優れています。倒れても中身がこぼれる心配がないので、デスクワーク中も気軽にひと息つけますね。
また、飲み物にほこりやゴミが入らないので衛生面です。焚き火の灰や虫の侵入なども防ぐことができ、キャンプやBBQといったアウトドアシーンでも重宝します。
登山家やキャンパーからは、「ドライフルーツやナッツを入れるのにも便利で、シーンに応じてさまざまな使い方ができる」と好評です。
自然と環境に優しいお店であり続けたい
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日本におけるゴミの総排出量は、年間およそ4,200万トン。東京ドーム115杯分にものぼるといわれています。そして、そのゴミを処分するのに年間約2兆円ものコストがかかっているんです。
そのため、当店では、オープン当時からテイクアウトのお客様にはバイオプラスチックを使用したカップで提供しています。バイオプラスチックは、微生物によって分解されて最終的に土に還るというとてもエコな素材なんです。
こうした当店の活動に共感してくださるお客様が多く、なかには「自分で色々調べて、できることから始めてみることにしました」という方もいらっしゃいます。一人ひとりの意識が少しずつ変わっていることを実感でき、マイボトルを開発して本当に良かったと思います。
「alt.coffee roasters」は、自然と環境にやさしいお店であり続けたい。そして、これからもさまざまなエコ活動に取り組んでいきたいと思います。
容量 | 355ml |
サイズ | 90×H127mm (折り畳み時:H50mm) |
素材 | 本体・飲み口カバー:シリコン フタ・スリーブ:PP |
カラー | スカイ/グレー/ミント/ローズ |
販売場所 | 店舗又はオルト公式サイト |
alt.coffee roasters