• トップ
  • >
  • 水を守る
  • >
  • 宮古島が誇る美しい海を未来に残したい。特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク

宮古島が誇る美しい海を未来に残したい。特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク

2021.06.22

沖縄県・宮古島諸島を中心に活動するNPO法人「特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク」。沖縄の自然を守り地域住民の環境意識の向上を目指し、ビーチクリーンや海洋調査、小・中学校での環境教育に取り組んでいます。

今回は、沖縄の海で起きている問題について特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワークの理事 隈本剛さんにお話を伺いました。

ビーチクリーンの様子

ーーまず、ビーチクリーンをはじめた経緯から教えてください。

「特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク」は、2012年に設立したNPO法人です。法人化するまで、私を含めたメンバーのほとんどは個々にサンゴの観察やビーチクリーン活動を行っていました。

しかし、個人で回収できるゴミの量には限界があり、また情報発信の場を得づらいなどさまざまな課題があります。自然環境を守るという目的を果たすためには、活動内容や成果を多くの人に知ってもらう場が必要でした。

そこで、共通の価値観を持つメンバーに声をかけ「特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク」を立ち上げました。

現在は、宮古島諸島のビーチを中心に夏季を除き月1ペースで海の清掃ボランティア活動を行っています。

美しい海を次世代に残していきたい

宮古島の海

ーー宮古島のビーチにはどういったゴミが多いのでしょうか。

一番多いのは、ペットボトルやハンガーの破片といったプラスチック製品ですね。そのほか、浮きや網などの漁具も目立ちます。海水浴シーズンになると、使い終わった花火やBBQの残骸などのごみが多くなる印象です。

北東の季節風の時期は、1年のなかでもっとも漂着ごみが多くなります。海岸に打ち上げられた漂着ごみのほとんどが、黒潮や季節風によって近隣諸国から流れ着いたもの。漂着ごみを生き物がえさと間違えて食べてしまったり、体に巻きついて死んでしまったり、生態系にも悪影響を及ぼす危険性もあります。

「特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク」では、自然環境を考えるための子ども向け環境教育や出張授業も実施。宮古島の宝である美しい海を未来の子どもたちに残していけたらと思っています。海で起きている問題を知ることで、環境問題に興味関心を持つきっかけになれば嬉しいですね。

ーー活動を始める前と後で、どういった変化がありましたか?

ビーチクリーン活動を10年以上続けていますが、目に見えてごみの量が減った実感はありません。ただ、ビーチクリン活動を行う仲間や団体が増え、さらに陸域での清掃活動を行う人も増えたように思います。

ーー最後に今後の展望を教えてください。

今後は、更に行政と連携を強化し、宮古島諸島における、ボランティア清掃に関するゴミの搬入や回収方法について、より良い仕組み作りに取り組めればと思っています。

東洋一の美しさで知られる那覇前浜ビーチが有名な沖縄県・宮古島。熱帯魚やサンゴ礁を間近で観察できる、シュノーケリングやダイビングスポットとしても人気です。少しでも海の環境が良くなるようこれからも活動を続けていきたいと思います。

特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク


特定非営利活動法人・宮古島海の環境ネットワーク公式HP

<公式HPはこちら>