いつでもおいしい水道水が飲める!日本国内・海外の給水スポットを探せるアプリ「mymizu」
mymizuは、日本国内・世界各国で給水スポットを探せるスマホ用アプリ。一般社団法人Social Innovation Japanが、ペットボトルの使用量削減を目指し2019年にリリースしました。
今回は、一般社団法人Social Innovation Japanの代表理事 ルイス・ロビン氏に「mymizu」開発のきっかけを伺いました。
国内・海外の給水スポットを探せるアプリ「mymizu」
ーーまず、「mymizu」を開発したきっかけから教えてください。
きっかけは沖縄で見た光景でした。青く澄んだきれいな沖縄の海の傍らで大量のペットボトルが捨てられていたんです。それを目の当たりにした僕と共同開発者であるマクティア・マリコは、「こんなにもペットボトルが多いのはなぜだろう」と考えました。
調べてみると、日本は容器包装プラスチックの消費量が世界で2位。その9割がリサイクルされることなく川や海に流れ出ているといいます。
この実情を知り、僕たちは何とかしなければと、次にペットボトルの消費量を減らす方法を考えました。方法の一つとして、より多くの人がマイボトルを持ち歩けるようにすることがあります。
マイボトルが普及すれば、それだけペットボトル飲料を買う機会は減るでしょう。しかし、マイボトルには、持ち歩ける量に限りがあり、外出の途中で中身が空になるデメリットがありました。
そこでたどり着いたのが「外出先でも気軽に給水できるスポットがあれば、みんなマイボトルを持ち歩くようになるのでは?」という仮説です。
まず、日本の水道水は、そのまま飲んでも問題ないほどです。それなのに多くの人は、水道水を持ち歩くことなくコンビニや自動販売機でペットボトルに入った飲料水を買っている。これでは、あまりにもったいないですよね。
こうして生まれたのが、給水スポットを手軽に検索できるスマホ用アプリ「mymizu」です。2019年にローンチし、現在のmymizuパートナー(加盟店)はカフェや飲食店、ホテルなど日本全国で約1,050店以上。日本だけでなく、世界各国約20万箇所の給水スポットの検索が可能です。
ーー「mymizu」はどのように利用するのでしょうか。
使い方は簡単。まずは専用のアプリをダウンロードしていただきます。そしてアプリを立ち上げると、自分のいる場所から近い給水スポットがマップ上に表示されます。
あとは、表示された給水スポットに行き、ご自身のマイボトルを店員に渡せば、無料で水道水を給水してもらえます。出先でボトルの中身が空になってもすぐに給水できるので、ペットボトルを買わずに済むというわけです。
削減したペットボトル本数やCO2排出量を見える化
また今回、新機能として「リフィルトラッカー機能」を追加しました。リフィルトラッカー機能では、削減したペットボトルの本数とCO2排出量、節約できた金額をトラッキング。ユーザーが給水後に「給水を記録」のボタンを押すと、それらがアプリ画面に表示されます。
数値を見える化することで、ユーザーは自分の行動が社会貢献につながっていることを実感できます。こうした実感は、環境問題について考えるきっかけにもなるはずです。
「mymizuビーチクリーン」が環境問題への関心を高めるきっかけのひとつになれば
またmymizuでは、由比ヶ浜や逗子逗子海岸など神奈川県のビーチを中心にmymizuビーチクリーン活動も実施しています。2020年11月に実施したmymizuビーチクリーンでは、ペットボトルやタバコの吸い殻など206.95kgのゴミを回収しました。
このほかにも、京都府亀岡市と連携して給水スポットの設置や、マイボトルのデザインコンテスト開催などの取り組みも行っています。
「mymizu」だけでなく、こうした取り組みを通して、多くの方々が環境問題に向き合える機会を増やしていけたらと考えています。
まずは、脱ペットボトルを目指して「mymizu」でマイボトル習慣を始めてみませんか?
一般社団法人Social Innovation Japan