冷水とお湯がいつも使えるウォーターサーバーの仕組みと構造を解説

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「ウォーターサーバーってどんな仕組みでできているの?」
「冷水・温水をつくる構造ってどうなっているの?」

このようなことを、疑問に思っている皆さん。

サーバー内部は冷水用と温水用のタンクが分かれており、そこで冷やされたり温められたりした水が一定の温度でキープされています。

ここでは、どのように冷水・温水がつくり出されているのかウォーターサーバーの内部構造の説明に加えて、ウォーターサーバーに搭載されている機能についても簡単に解説していきます。

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ウォーターサーバーが冷水・温水をつくる3つの仕組み

ウォーターサーバーが冷水・温水を作る仕組みを表す画像

(出典:プレミアムウォーター)

「そもそもウォーターサーバーがどんなモノなのかわからない」という人のために、基本的なウォーターサーバーの構造を詳しく見ていきましょう。

ウォーターサーバーとは、大まかにいえば「サーバー本体に水のボトルをセットすることで、冷水や温水を供給してくれる」家電です。

サーバー内部は冷水用と温水用のタンクが分かれており、そこで冷やされたり温められたりした水が一定の温度でキープされます。

その冷水用と温水用のタンクでそれぞれ冷やされたり温められた水が、冷水用・温水用のそれぞれの給水口から水またはお湯として出てくるのでそれをコップなどに注いで使用します。

多くの機種が、冷水用と温水用2つの給水口をもちますが、1つで兼用するものもあります。

給水の操作方法も、タッチパネル式、コック式、コップを押しつける方式など機種によってさまざま。

水の入ったボトルはサーバー上部に設置するものが多いですが、足下あたりに設置してくみ上げる仕組みを採用するタイプもあります。

冷水をつくる仕組み1:電子式

ウォーターサーバーの内部は、冷水と温水のタンクが分かれていて、それぞれの適温でキープされていることは解説しました。

では、どのようなメカニズムで冷水・温水がつくられているのでしょうか。

まず冷水に関して解説します。

冷却器には電子式とコンプレッサー式の2つの種類があります。

電子式は、冷却タンク内にペルチェ素子というモジュールが設置されていて、そこに電気を通すことで水を冷却する仕組みです。

<特徴>

  • 冷やすのに時間がかかるが、コンプレッサー式と比べると消費電力が抑えられる
プレミアムウォーターのサーバー

(出典:プレミアムウォーター)

冷水をつくる仕組み2:コンプレッサー式

コンプレッサー式は、圧縮機を使って冷媒ガスを圧縮・循環させ、気化熱を利用して冷却する仕組み。

原理としてはエアコンや冷蔵庫と同様で、古くから使われている安定した技術といっていいでしょう。

<特徴>

  • 電子式と比べて冷却性能が高く、比較的短時間で水を冷やせる
  • 冷却するスピードが速い分電力の消費量は多くなる
プレミアムウォーターのサーバー

(出典:プレミアムウォーター)

温水をつくる仕組み:金属棒に電気を通して温める

冷却する仕組みは2種類でしたが、水を温める仕組みはどのサーバーであっても同じと考えてよいでしょう。

金属の棒に電気を通すことでサーバー内の水を温めるというもので、電気ポットと同じシンプルな仕組みです。

特に難しい技術ではないため多くのサーバーが採用しています。

従来のウォーターサーバーは水が冷水タンクを通過してから温水タンクに移動する仕組みだったので、温水になるまで時間がかかり消費電力も多くなってしまうというデメリットがありました。

しかし現在では、冷水・温水でタンクが分かれているので温水になるまでの時間が短縮されています。

その分消費電力も削減できて便利になりました。

ウォーターサーバーを便利にするさまざまな機能

用途に合わせて水の温度を細かく調節できる

天然水を料理に使いたいときなど、熱いお湯がすぐに使えたらうれしいですよね。

また、「夏は冷たい水が飲みたいけれど、冬は寒いから常温水かお湯を飲みたい」という方も多いはず。

このような要望に応えるために、ウォーターサーバーには用途に合わせて水の温度を調節することができる機能を搭載しているものがあります。

ウォーターサーバーの温度は、冷水は約5~10℃、温水は約80~90℃が標準であり、さらに温度を調節したい方には冷水、温水をそれぞれ2段階で調整できる機能が搭載されているウォーターサーバーがおすすめです。

一度冷めた水をもう一度温める再加熱機能

金属棒に電気を通して温められたお湯は、電気ポットのように高温状態でキープされます。

温度が85℃前後に保たれるので、お茶やカップスープはもちろん、カップラーメンなどのインスタント食品もつくれます。

また「85℃ではちょっとぬるい」と感じる人は、再加熱機能をもつサーバーがおすすめ。

再加熱機能とは、キープされている温水をさらに高い温度にまで上昇させることができる機能です。加熱ボタンを押すだけで熱々のお湯を利用できます。

アクアクララのコーヒーマシン一体型ウォーターサーバー、アクアウィズは、再加熱機能で95℃まで温度を上げることができます。。

(出典:アクアクララ)

電気代を節約するエコモード

また、電気代を抑えるエコモード。ウォーターサーバーは、保温・保冷のため、また雑菌の繁殖を防ぐためにも24時間電源を入れておく必要があります。

となると、電気代が気になりますよね。

エコモード機能付きのサーバーなら消費電力を抑えてくれます。夜間になると光センサーが感知して自動的にエコモードになるものもあって便利。

アルピナウォーターのエコサーバーであれば、スタンダードサーバーと比較して消費電力を約35%カットします。

エコモード機能を使用すると、通常使用時と比べてさらに7~10%も消費電力がカットできるなど、最大42%の省エネが可能です。

消費電力を削減することで電気代に大きな差が出てくるので、こういった機能がある機種は魅力があります。

サーバー 電気代(目安)
アルピナウォーター
(エコサーバー)
17円/日~
アルピナウォーター
(スタンダードサーバー)
30円/日~

ウォーターサーバーの電気代に関する記事はこちらもご覧ください。

アルピナウォーターエコサーバー

(出典:アルピナウォーター)

お子様がいても安心のチャイルドロック

ウォーターサーバーはボタンやコックを操作するだけで90℃近い熱湯が出てきます。

使いたいときにすぐ熱湯が出るのは便利ですが、誤ってやけどをする危険があるのも事実。特に小さな子どもがいる家庭では心配ですよね。

しかし、近年出回っているサーバーの多くには「チャイルドロック機能」が付いており、誤って触れた程度ではお湯が出ないようになっています。

小さな子どもの手が届かない位置にロックが設置されていたり、2段階の操作をしなければお湯が出ないなど、解除しづらい設計になっていたりします。

これなら子育て中の家庭でも安心。子どもがいる家庭はチャイルドロック付きのサーバーにするのがおすすめです。

コスモウォーター smartプラスNext

(出典:コスモウォーター)

衛生面のケア!きれいな水を保つためのクリーン機能

ウォーターサーバーから出てくる水は口に入れるものなので、衛生面が気になるところ。

近年では、各社とも衛生面に配慮したサーバーを増やしておりニーズに対応しています。

例えば、サーバー内に取り込む空気をフィルターで浄化することによって水に触れる空気をきれいにし、雑菌の増殖を防ぐ機能。

また自動的に熱水を循環して殺菌するシステムや、殺菌効果が期待できる紫外線を活用したUV殺菌機能など、クリーン機能は年々進化しています。

特に「赤ちゃんのミルクや離乳食をつくるときにウォーターサーバーを使いたい」という人には、こういった機能がある方が安心ですね。

cado×PREMIUM WATERウォーターサーバー

(出典:プレミアムウォーター)

この記事のまとめ

  • ウォーターサーバーの内部には冷水・温水タンクがあり、それぞれの温度がキープされている
  • エコモードやクリーン機能など、近年のウォーターサーバーは進化している
  • 加熱と冷却のメカニズムは、電気ポットや冷蔵庫などと同様、安定した技術が用いられている
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